市議会は、昨日から議論の舞台を委員会へと移しました。
私の所属する総務環境委員会は、中期戦略ビジョンの再議、議員報酬半減など盛りだくさんです。
「中期戦略ビジョン」とは、これから3~4年間の名古屋の街づくりをどのようにするかという計画案です。6月議会において、市長より提案がなされたのですが、我々議会で一部を修正しました。
主な修正箇所としては、
1.「冷暖房のいらないまちをめざす」という事であったが、現実的でないとして、「冷暖房のみにたよらないまち」という表現に。
2.市長は、地域委員会の推進にこだわるが、現在市内8カ所で実施・検証中であるため、その推進を見守るという事。
3.おいしい空気日本一を目指すという事だが、その前にまず大気汚染の状況を改善すべし。
というようなもので、上記の柱の他にそれに関連する細かな修正もあります。しかし、概ね常識的なものだと考えられます。
しかし、市長はこの修正は、議会の市長に対する越権行為、市長の権限を侵すものであり、違法だとして地方自治に基づいて「再議」を行った。計画策定は市長の専権事項だと言うのである。
昨日、そして今日と委員会審議が行われたのだが、私がとにかく納得がいかないのは、市長は6月議会において「中期戦略ビジョン」を議会にかけて、審議を求めたのである。我々としては、審議を求められたので、それに応じて議論をし、そしてその結果、一部を修正したのである。6月議会で審議を求めておいて、今回、市長の権限をこえているから再議だ!というのは、どう考えても辻褄が合わないと思うが、いかがでしょうか?
委員会審議をしていても、この事が当局の答弁と我々の考えとの間で「堂々めぐり」をしていて、議論にならない感がある。
市長は、修正の中身が問題なのではなく、修正した事自体が問題だというのだが・・・