ロシア大統領、北方領土訪問
- 2010/11/02 16:19
ロシアのメドベージェフ大統領が、我が国の領土である北方領土の国後島を訪問した。日本の中止要請にもかかわらず訪問した事は、今後北方領土を実効支配していくというロシア側の強い姿勢を示したものと思われる。日本は、これまで一貫して北方領土は日本の領土との主張を行ってきたが、これを嘲笑うかのような行為である。
思えば、尖閣諸島での中国船衝突事件での日本の対応の悪さ、弱さが今回のロシアの行動を招いたと言える。
「日本は領土問題でさえ、きちんとした対応をとる事の出来ない国家だ」「こちらが強気に出れば何も出来ない」との印象を与えてしまった。
中国もロシアもいわば「一党独裁」の国家であり、民主主義国家の日本とは、政治体制や考え方も根本的に異なっており、「普通に話し合えば分かる国」とは言えないのが実態ではないだろうか。
ロシアと中国が日本封じに連携した事は、明白であろう。東シナ海でのガス田開発などへの影響も避けられないのではないか。
管・民主党政権の、そして日本の外交能力が国際的に問われているし、各国もその対応を注視しているだろう。失態は許されない状況だ。
日本は、戦後一貫して戦争を放棄し、武力行使や集団的自衛権の行使に否定的だった。その分、経済的投資にまわし、経済的発展を遂げたのも事実だ。
しかし、毅然とした外交、堂々とした発言、集団的自衛権の行使等をしてこなかった”弱すぎる国”だったために、今日の状況を招いたのではなかろうか。
北朝鮮による拉致問題、尖閣諸島事件、今回の国後島訪問、東シナ海のガス田開発、竹島の問題、すべて根っこでは繋がっているのであり、”日本の弱さ”がもたらした問題でもあると残念ながら感じてしまう。
私は、自民党の議員ではあるが、ここは日本人として敢えて言いたい。
「民主党政権、しっかりしろ!そしてガンバレ!」