世は事もなし
- 2015/09/29 16:43
安保法案が成立して10日間程が経った。
「戦争になる」「徴兵制が復活する」との感情的な論調がマスコミによって流されたが、今日の日本の置かれた状況や中国の台頭をみれば、これからの日本の安定のためには絶対に必要な法制だと私は考えています。
また、多くの物言わぬ国民の理解もあったのだと思います。
安倍内閣の支持率に大きな変化がなかったことや、一部マスコミの大々的なキャンペーン?!があったにもかかわらず、4割近くの人々が安保法の必要性を認めていることがその証だと思います。
今回の法律ができたこと(アメリカと日本の同盟の深化)や、安倍総理が自民党総裁に再選されて、普通にいけばあと3年間政権を担うことになったことにより、中国は対日関係の改善に迫られるだろう。
強気一辺倒の対日政策は取れなくなる。日米同盟の深化により、より大きな抑止力が働き、領土的野心も抑えざるを得ないであろう。
安保法案反対デモでは、戦争ではなく「話し合いを」との言葉も聞こえたが、南沙諸島や尖閣諸島での中国の行動をみれば、話し合いだけで説得するのは無理だと分かる。安保法は中国にとっては本当にやっかいなものであろう。
最後に反対デモに対してひと言。
安倍内閣は正当な選挙によって選ばれた内閣だ。
安倍総理は第一次政権時より、集団的自衛権の行使容認に前向きだったし、閣議決定したのは昨年の7月だ。
平成24年と26年の総選挙、25年の参院選挙においても、集団的自衛権の行使容認を掲げた安倍自民党が勝利している。これだけの手続きと選挙を経た政権が、集団的自衛権の行使容認を行うことにはなんの問題もない。むしろ、これを認めなければ民主主義の否定になるし、なによりも憲法前文には「正当に選挙された国会における代表者を通じて行動」と書いてある。これをデモでひっくり返そうとしたら、それこそ憲法違反となるのではないか。
昨宵は「スーパームーン」が綺麗に見えました。
世は事も無し、である。