ロシア・クリミア併合へ ~日本の安全保障を考える~
- 2014/03/21 09:59
ロシアによるクリミアの併合が事実上なされてしまった。冷戦後、今回のような領土の拡張ははじめてなされたといってもいいだろう。各国はロシアを批判し、一層の経済制裁を行う考えだが、ロシアはどこふく風という感じだ。
これまで「世界の警察」を自認し、まわりにもそれを認めてきたアメリカの対応が今回の出来事の遠因でもあろう。先のシリアへの不介入をロシアは注目していたはずだ。きっと、今回もアメリカは出てこない、出てこられないと判断したと思う。中国も今回のアメリカの動きを注視しているだろう。尖閣諸島にかかわる事に強行に出ても、アメリカは対応しないのではないだろうか、、、と。集団的自衛権に関する問題が後半国会の大きな課題になっている。安倍総理は憲法の解釈変更によって、集団的自衛権の行使容認を是とするために努力している。私も必要な判断だと思っている。大きくなる中国の影響、一方で相対的に低下しているアメリカの国力。まさに日本は今、正念場なのだと思う。日本の国民、領土、そして何より安全を保つためにも、現状では、集団的自衛権を行使できるように(もちろん限定的に判断すべきだが)しなければ、不安定な東アジアににある日本の安全を維持できないのではないだろうか。
遠いクリミアでの出来事は、日本にも大きな影響を及ぼす事になりそうだ。