朝鮮学校に対する授業料無償化について
- 2010/11/23 17:05
民主党の政策の一つである「高校授業料無償化」で、朝鮮学校に対して文部科学省が求めていた「教科書内容改訂」と「経営透明化」を、朝鮮総連側が「断固拒否する」との見通しを示した。
以前にも述べたが、日本の税金が投入される事になるのに「金正日体制の礼讃」が朝鮮学校で使う教科書に記載されている事は、どう考えても辻褄があわない。私は、拉致問題の観点から考えても、また、現在の北朝鮮の国際的な立場から考えても、朝鮮学校を対象とする事に反対してきた。
しかし、今回は少し逆説的になるが、ある意味で朝鮮学校=北朝鮮側の態度は立派というと言いすぎだが、国際的に見れば当然の事でもあろう。
歴史教育をはじめとする教育内容や外交方針、内政の様々な問題は、本来主権国家なら責任をもってその国が決定する事であり、他国からとやかく言われる筋の事ではない。他国からの干渉に対して、右往左往しているのは日本ぐらいで、最近の対中、対ロの外交もしかりである。そういった意味で、朝鮮総連側の今回の対応はある意味当然の事である。
今後、民主党政権がどう対応するのか、それでも税投入を実施するのか、ボールは日本側に返された。